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		夏の始まり、三溪園の観蓮会 
		
		日中の気温が30度を超すようになり、いよいよ本格的な夏の始まりですね。 
		今朝は6時前に家を出て、大きな蓮の花たちに会いに三溪園へ。 
		5時台はバスが走っていないので歩いて行きますが、まだ昇りきらない陽の光は柔らかです。
		 
		  
		
		6時をちょっと過ぎて三溪園に到着。蓮池の周りにはすでに人だかりが。
		 
		  
		
		朝の光を浴びた蓮の花を目にすると、「生命力」という言葉が頭に浮かびます。 
		昔の人が思い描いた極楽浄土とは、こんな光景だったのでしょうね。
		 
		  
		
		朝日に透ける葉脈の美しいこと。 
		「ガウディが自然のデザインに学んだ気持ちが納得できる」と、ふと思いました。
		 
		  
		
		枯れた葉でさえ、こんなに素敵な造形をしているんですもの。 
		ま、ちょっと鬼太郎か唐傘お化けに見えなくもありませんが。
		 
		  
		
		今朝一番の美人はこの花。 
		花托(かたく)を取り囲むおしべは華やかな襟巻、花弁はドレス。まるで女優のようです。
		 
		  
		
		蓮にばかり目をとられていましたが、ふと見上げるとネムノキもお目覚めのようです。 
        帯締めの房を広げたような花が美しい。 
        私はこの花を見るとアフリカをイメージしてしまうのですが、実はアフリカにあるのは同じネムノキ科でもアカシアだそうです。 
        ネムノキは日本の本州を北限として、インドから東南アジア、中国に広く分布する樹木なんですね。
		 
		  
		
		蓮池の傍らではボランティアの方々が、こんな遊びを見せてくれていました。 
		蓮の茎にホースをつなげて水を流すと葉の切り口から、シャワーのように水が降り注ぎます。 
		涼しげで楽しい遊び、都会に住む者にとっては、贅沢な季節の楽しみ方ですね。
		 
		  
		
		蓮池から目を転じると、主役の座を蓮に譲った花菖蒲の名残がまだ頑張っていました。
		 
		  
		
		あと少しで開ききるこちらの花を見ていたら、蓮の香りってどんなだろうという疑問が湧いてきました。 
		で、家に帰ってネットで探してみたら、あるんですね蓮の香水。 
		東京大学が大賀ハスの香りを再現した香水を開発していました。びっくりです。
		   
		
		きもので蓮を見に行くなら、この季節は麻が最適です。 
		こんな越後上布で、きりっとした美人が日傘をさして蓮池のほとりに佇んでいたらカッコいい(妄想です)。
		   
		
		三溪園の観蓮会は8月5日までの土日に開催されています。 もし週末に早起きできたら、足を運んでみませんか。 
		早朝ならじりじりするような暑さもなく、この季節を満喫できます。
		 
		文・写真/八谷浩美 
		16 July 2012 
		
		
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