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		梅雨の中休みには… 
		
		うっとうしい雨空や曇り空の合間にからっと晴れた日があると、とてもうれしいものです。 
		そんな梅雨の中休みには、蒸し蒸しする日にたっぷり汗を吸ったきものを労わってあげましょう。
		 
		  
		
		麻や綿のきものは、おうちで洗えます。汗をたくさんかく季節にはありがたい素材です。 
		今日、私が洗うのは阿波しじら(綿)です。 
		布がでこぼこしているため、肌につかず、気持ちよく着られる一枚。 
		先日「和更紗展」にも着て行ったため雨にも降られて、「もう洗うしかないでしょ」という段階にきています。 
		まずは畳んで三つ折りにします。
		 
		        
		
		そして、大きなバケツに水をたっぷり。
		 
		  
		
		そこにきものを浸して、繊維を水になじませるとともに、あらかたの塩分を落とします。
		 
		  
		
		バケツにきものを入れて、ちょっと押し洗い。 
		暑い日に水に手を突っ込むのは、冷たくて気持ちがいい。
		 
		  
		
		きれいに畳んだままの形で、洗濯機の脱水に15秒ほどかけます。 
		次にバケツに手洗い用の洗剤を入れて水を投入。アワアワになります。
		 
		  
		
		軽く脱水したきものをアワアワに投入。 一度水に通してあるので、畳んだ奥のほうにも簡単に洗剤が染み込みます。 
		ここでまた押し洗いです。ごしごし揉んだりしないでくださいね。
		 
		  
		
		それをまた15秒ほど脱水にかけて、次は水洗いです。 
		脱水で洗剤分をある程度飛ばしているので、すすいだ水はあまり濁りがありません。 
		そしてまた15秒の脱水です。
		 
		  
		
		二度目のすすぎ。水はもうほとんど透明です。 これで洗いは終わり。あとは30秒ほど脱水します。
		 
		  
		
		きものハンガーにかけて、ぱたぱたと、ところどころ手で叩きながら形を整えたら 日の当たらない、風通しの良いところに干します。 
		   
		
		綿なら一日、麻なら半日で乾きます。 綿のきものの場合、ものによっては乾いたらアイロンがけを。 
		暑い日はこういう水遊びが気持ちいいですよ。やってみてください。 ちなみに脱水は15秒とか30秒とか書きましたが、計ってはいません。だいたいです。
		 
		文・写真/八谷浩美 
		09 July 2012 
		
		
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