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		 vol.05 
		きものにもスヌード 
		
		冬になるとコートを着ても、どうしても襟元が寒いのがきものの弱点。 
		コートの上からショールというのも、どうもすっきりしません。 
		巻きっぱなしのマフラーでは、ちょっとカジュアルすぎる。 
		そんなふうに悩んで考えついたのが、これ。
		 
		  
		
		「スヌード」と言ってしまうと、ちょっと違うんじゃないの?と異論も出そうですが…。 
		実は長さを120cmと考えて作り始めてみたら、輪にするには短すぎたのです。 
		だいたい、輪にすると被るたびに髪がくしゃくしゃになる。 
		ならば、いっそ「巻いてから留める」方式にしてしまおうと。
  
		選んだ布地は2種類。リバーシブルにして表情を出します。 
		上がウールのツイード、下がコットンのツイードです。 
		肌に当たるほうはコットンにして、ちくちくしないようにと思ったのです。
		 
		 
  
		  
		
		作り方は…、相変わらず四角く縫うだけ。兵児帯の時と同じです。
  
		さて「巻いて留める」の留めるほうです。 
		大きめの可愛いボタンを探せたら良かったのですが 
		しっくりくる物が見つけられなかったので、フェルティングで白玉みたいなボタンを作りました。
		 
		  
		
		フェルトだけだと本当にただの白玉なので、小さなビーズを、真ん中にちょこちょこと刺してみました。 
		ツイード地に穴をあけるのが面倒だったので、ボタンホールは作らず 
		反対側の端にサテンリボンを縫いつけて、白玉ボタンがかかるようにしました。
		 
		  
		
		四角く縫うだけと言いながら、こうやって見てみると 
		きれいに四角く縫えてはいませんね(笑) 
		でも、巻いちゃえばわかりません。
  
		伸縮性のある布で作れば、もっとフィット感が出るでしょう。 
		今年の冬は寒そうです。皆さんも肌触りのいい布を選んで作ってみませんか。
		 
		針仕事・文・写真/八谷浩美 
		06 December 2012 
		
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