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		熊谷コレクションの江戸文様の数々を拝見するにつけ、その面白さと表現方法に惹かれていった私。 
		そして、山東京伝の『小紋雅話』に出合い、その「なんだ、こりゃ」な世界にますます引き込まれていきました。 
		何年か前に図々しくも「描きたい!」と思いだけが突っ走り、拙いながらも描きはじめたのです。 
		ここ数年は、ちょっとさぼり気味でしたが、第1回伊勢型紙 鈴鹿小紋デザインコンテストで 
		思いがけず最優秀賞をいただいたことで、描きためたものを皆さんにご笑覧いただくのも一興かと思い立ちました。
		 
		  
		
		2025年は巳年。脱皮するヘビは「復活と再生」の象徴とも言われます。 
		この年に連載を始めることは私にとって何かしらの意味があるのではないかと 
		勝手に思い込んでいます(何かを始めるときには、こういった思い込みが大切)。
  
		さて、ヘビの文様です。プレ・インカファンの私としては、カクカクしたヘビを文様に取り込めないかと思案しました。 
		カクカクのヘビで格子っぽいものを作ってみよう。 
		その格子の中に何を入れようか。 
		ヘビににらまれた幼気なヒヨコなんてどうよ。 
		 
		  
		
		そんなわけで出来上がったのが、ヘビに囲まれて白目を剥いて固まっているヒヨコちゃんの文様です。
		 
		  
		
		これはセルフ塗り絵と称して、色鉛筆で彩色したものです。南米の土の色を意識してみました。 
		また、白ヘビは弁財天のお使いだそうですから、なにかいいことがあるかもしれない文様ですよ。
  
		これから月に1回、駄作をご披露していくつもりです。まさにご笑覧いただければ幸い、 
		ありがたく、これからの私の力になると思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。
  
		ちなみに、このページのタイトル「雀の文様手習帖」の雀は、 
		小学生のころから授業中にお絵描きをする癖が抜けなかった私のことです。「雀百まで・・・」ってね(笑)。 
		また、雀は亡き母の好きだった鳥でもあります。
		 
		23 January 2025 
		*このページに掲載されたコンテンツは八谷浩美に帰属します 
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